ジャパンカップ優勝、有馬記念2着の名馬
メジロパーマーの想い出を先日書きましたが、結びついて思い出すのはこの馬「レガシーワールド」です。
4歳(現3歳)のとき、パーマーが優勝した有馬記念でタイム差なしの2着を記録。翌年のジャパンカップで日本調教の騙馬(せんば。去勢手術を受けたため、種牡馬になれない)として初のGⅠ制覇を達成しています。
ひたむきに走り続ける
競馬ですから大体そうなのですが、初の重賞勝ちしたセントライト記念も、優勝したジャパンカップも着差はほとんど無く「鮮やかな勝ち」という記憶がありません。ジャパンカップに至っては、デザーモ騎手の事故(ゴール誤認!?)のおまけつきですし・・・。
この馬は、タイプとしては「先行」型だったと思うのですが、逃げ馬を応援していたこともあり、「いつもひたひたと追ってくる」という記憶が残っています。
GⅠ優勝馬でもあるし、騙馬でもあるので、ケガ(屈腱炎)をしてからも現役を続行しています。復帰後は勝てなかったのですが、「いつか来るんじゃないか」と点数ばかりが増えていたような・・・この馬のせいでは決してないのですが。
騙馬は可哀想か
去勢手術は、気性が落ち着く効果があると言われています。
栗東のアイデアマン調教師師弟、戸山師から森師へ管理が受け継がれたこの馬も、手術後に「未勝利」から「GⅠ馬」に駆け上がっています。
「可哀想」で括ると、走る運命にある競走馬はみな「可哀想」になってしまうと思います。
現在のレガシーワールドは、北海道の生産牧場に帰っています。生まれ故郷「へいはた牧場」を検索すると、訪れた皆さんが幸せそうに書き込んでいるのが確認できます。
功労馬として、今も生まれた牧場で暮らすというのも「ひとつの幸せ」なんじゃないかって、勝手な人間は思ってしまいます。
今日はそんな名馬の想い出でした。
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