絶対その2があるので今日は「その1」
一番有名なのは映画化もされている「カイジ」ですかね、福本伸行先生の作品が好きです。私はコンビニ版で読むことが多く、この作品もコンビニ版の2冊組を持っています。
福本先生の作品は、バカバカしいと思われる設定の中に、なぜか脳天に突き刺さるような箴言(しんげん)が散りばめられているところが最大の魅力かと思います。
ネタバレになってしまうし、詳細にも触れませんが、ラストの迎え方が私は好きで皆さんに是非読んでもらいたいです。
初めて読むなら「涯」がおススメ
この漫画は、週刊少年マガジンに掲載されたものです。この作品も連載漫画の宿命「突然の終了」から逃れることは出来ていません。福本先生としても不本意な終わり方だったようです。
が、連載終了後にまとめて読ませて頂いた私からすると「ちょうど良い分量」になっています。福本作品は面白いもの沢山ありますけれど「長い!」という特徴があります。「結局何だったんだっけ」に成りかねません。
涯は、テーマ、設定、散りばめられた名言、先生の「らしさ」を存分に堪能できる作品で、しかも「全体像が把握できる」優秀な作品だと思います。「福本作品、興味あるけど読んだことない」という方に一番におススメしたいものです。
重要設定「人間学園」
この作品の福本先生らしさを一番象徴しているのが、「人間学園」です。
主人公の涯が送り込まれるこの施設は、責任者・澤井『課長』のもと、非常識な運営が続けられています。名前も、その内容もですが、是非作品を読んで、この世界を体験してもらいたいです。カイジの「トネガワ」も有名ですが、この澤井もとても印象的なキャラクターですよ。
主人公の鼻はやっぱり尖っている(画は!?)
福本先生はプロの漫画家ですし、画が下手ということはあり得ません。でも、ひどく鼻と顎が尖っています。涯も尖っています。
いつぞや「漫画は強調・誇張がとにかく大事」
と先生がお話されていた記憶があります。沢山いる漫画家の中で自分という存在を表現するのが「あの鼻」だと思うと、たしかに鼻が尖っているだけで福本作品と認識されるのは、先生の狙いが成功しているということなんですよね。
続く人は「強調・誇張」はマネできるのでしょうが、鼻だけマネしても売れないですね(^^;)
その2、その3と続けていきたいですが、今日はここまでということで。
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