馬場猪木から3カウントを取った唯一の日本人レスラー
昨日は鶴田選手のことを書きましたが、天龍選手のことを書かずにはいられません。
天龍選手は大相撲出身で、四股名も「天龍」。前頭筆頭まで進みましたが廃業、全日本プロレスでデビューしました。長く馬場・鶴田に続く「3番手」に甘んじていましたが1987年頃から「天龍同盟」で大きなブームを作り出します(私もそれに乗った形です)。
全日本プロレスを離脱後は、SWSというメガネスーパーが起こした団体に移籍。そこが崩壊した後は自らWARという団体(今は消滅)を起こして活躍。この時に多くの新日本選手と対戦し、猪木戦にも勝利。馬場・猪木の2人から3カウントを取った日本人レスラーは天龍さんしかいません。フリーに転身後もさらに活動の場を広げ、2015年11月両国国技館のオカダ・カズチカ戦を最後に、65歳で引退されました。
天龍選手のライバルは?
大変長いキャリアを持つ天龍選手ですから、本当に沢山の選手と闘っています。女子レスラーの神取忍さんと対戦したことすらありましたね。
さてライバルと言えばですが、もちろんジャンボ鶴田選手は外せないですが、自分が選ぶ一番は長州力さんですね。天龍選手が浮上するきっかけを作った人だと思います。
新日本プロレスから主戦場を移した長州さんとの対戦、そして新日本に戻った長州さんの穴を埋めるべく奮起した「天龍同盟」、天龍さんが全日本プロレスを離れてからのWAR、WJなどでの数々の対戦、天龍さんのキャリアそのものだと思います。
橋本選手との対戦も思い出深い
思い出深いで言うと、橋本真也選手との対戦もとても良かったです。天龍さんは、馬場さん猪木さんといった先輩、長州さん、鶴田さん、藤波さんという同世代、そして闘魂三銃士(武藤さん、蝶野さん、橋本さん)といった後輩世代とことごとく対戦しています。UWF系統の高田延彦さんとすら闘っていますね、夢の対戦というと前田日明さん位しか残らないのではないでしょうか。
引退試合できっちりオカダ・カズチカ選手に未来を託したというのも格好良かったですが、橋本さんとの対戦は「後輩へ格を受け継ぐ」という意味でもとても重要なものだったと思います。その橋本さんの方が先に亡くなってしまったのは残念なお話です。
生きる伝説はまだまだ続く!
「生きる伝説」とすら呼ばれ、惜しまれながら現役を引退された天龍さんですが、引退後は芸能活動に力を入れておられますね。
バラエティ番組でも見かけることが多く嬉しいのですが「滑舌が悪い」をよくネタにされています。
が、一度見て頂ければすぐ分かると思いますが、天龍さんの場合「滑舌が悪い」というものではなく「何を言っているのか聞き取ることが難しい」です。「滑舌が悪い」というと、やはり長州さんの出番です。ここでも対決は続いているんですよ、これからもず~っと見ていたいですね。
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